新元号「令和」ゆかりの太宰府を訪れ、1300年前の令月に想いを馳せた話し

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「令和のあの歌は1300年前に、此処で読まれたのか」

先日、新元号「令和」ゆかりの太宰府へ行ってきました。この日は春らしい陽気な天気で風も暖かく心地良い日でした。

知っている人も多いと思いますが、「令和」という元号は万葉集の「梅花のうた(ばいかのうた)32首」の序文にでてくる歌が典拠になっています。

「時に、初春の令月にして気淑く風和ぎ、梅は鏡前の粉を披く、蘭は珮後の香を薫らす」

(和訳:—時は良き新春正月、外気は快く風は和らいで、梅は桂人の鏡台の白粉のように白く咲き、蘭は香袋のように香っている。—もし、文筆によらなければ、何をもって心中を述べようか—)

出典:万葉集 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典 (角川ソフィア文庫) 角川書店

梅花のうたは歌人大伴旅人(おおとも の たびと)が、客人を招いて庭に咲く梅を読み比べたという歌宴で読まれ、その「梅花の宴」が開かれたのは坂本八幡宮にあった大伴旅人の邸宅とされているらしいです。

「令和」ゆかりの地。太宰府の坂本八幡宮

「令和」ゆかりの地。太宰府の坂本八幡宮

もう四月なので流石に梅は見れませんでしたが、1300年前の正月に此処で梅を眺めながら、令和の元になったあの歌が詠まれたと思うと、なんだか感慨深い気持ちになりました。

坂本八幡宮にある大伴旅人の歌碑

坂本八幡宮にある大伴旅人の歌碑

「わが岡に さ男鹿来鳴く初萩の花嬬問ひに 来鳴くさ男鹿」
太宰師 大伴旅人

大伴旅人は太宰府に赴任してから、すぐに妻を亡くしているようです。

歌碑に刻まれたこの歌は、

家の近くに来た雄鹿が萩の花に寄り添い鳴く姿を、妻を亡くして、今でもその妻を想う自分の姿と重ねた切ない歌のようです。

令和がきっかけで万葉集に興味を持ちましたが、万葉集には恋歌も多く詠まれているようですね。

古くから読み継がれるコンテンツに触れてみるのも良い機会です。

万葉集 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典 (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス)

この本は“ビギナーズ”というだけあって、万葉集の入門書として読みやすかったです。

せっかく来たので、近くを探索してみました。

太宰府政庁跡

太宰府政庁跡

坂本八幡宮近くにある太宰府政庁跡の桜は満開でとても見事でした。

桜の花の淡いピンクが彩る景色はとても癒されます。

桜の木の下で多くの人が花見を楽しんでいました。

寒空の中でやる花見とは違い、この日はポカポカ陽気でしたので、皆さん気持ち良さそうで楽しそうでした。

桜満開の太宰府政庁跡の広い公園を歩きながら、

タイムマシンかなんかで過去に戻れたとして、もしその梅花の宴に参加して、

「あなたがたった今読んだその歌が、1300年後、日本の元号の典拠になりますよ」

……といったら、大伴旅人は一体どんな顔して、何て言うだろう。

……なんて空想にふけっていました笑

当時、歌を詠んだ人達は自分達がこの世を去ったあと、1300年も自分達の歌が詠み継がれるとは、まさか夢にも思わなかっただろうと思います。

その日その時に思ったことや感じたことをカタチに表し、表現するのは面白いものです。

現代は、それこそ自己表現を楽しむ便利な道具が身近にたくさんあり、瞬時にそれを伝えて楽しめる。

インスタグラムなどは「良いな」と思った景色を気軽にストックして、写真好きな人と共有することができるし、後で見返したときもまた楽しむことが出来ますね。

当たり前のことですが、万葉集の時代から表現方法もえらく進歩したものだと驚かせられます。

デジタルで表現されたコンテンツも消去されない限り残り続けるでしょうが、その表現したものが時代を超え残り続けたとしたら、これもまた凄いことだと思います。

後世の人達がデジタルコンテンツを通じて過去の時代を知っていく。

子孫が時を超え、デジタルコンテンツのタイムラインを遡り、先祖が生きていた有り様を知る。ちょっと想像しただけでもこれまた凄い。

人は裸で生まれ裸で死んでいく訳ですけど、後世に何かしら良い影響与え、良いコンテンツを残していけたら良いな。

そんなことを思った一日でした。

平成も残り少なくなってきました。

まぁ〜…… 平成もいっろいろあったけど、終わり良ければ全て良し? 

「経験こそ最高のコンテンツ」 これは間違いないと思います。

残りの日々を悔いなくすごし、新らしく始まる《令和》を気持ちよくスタート出来るように、一日一日を大切に過ごしていきたいと思います。

あなたも良いスタートができますように。 

本日もお読み頂きありがとうございました。

さぁ 次はどこに行こうかな。

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